紫外線で皮膚は「光老化」より「光回復」をしている?!
Hans / Pixabay
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「アンチエイジング」って、

よくよく考えると、何とも気持ち悪い言葉です。

 

人間、歳をとるのは当たり前。

 

百歳を超える方も今ではあまり珍しくなくなってきているようですが、

永遠に生きる人などいません。

 

歳はとるもの。

 

自分の体に起きる不具合や、見た目の変化なども受け入れながら、

快活に生きていく姿こそ、人間らしいと思います。

 

さらには、「美白」……

これもすっかり世間に定着した言葉ですが、

いつも悪者にされるのは、

 

紫外線ですね。

 

実は、この紫外線について、

かなり間違った常識が広がってしまっているようです……。

(※本稿の初稿は2016年11月です。)

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全ての生き物が必要とする太陽光線

「美白」という言葉が生まれ、定着して、

まだ、せいぜい15年程度です。

 

しかし、これまで人類の歴史数千年の中では、ずっと、

「太陽光線を浴びるのは体にいい」とされてきました。

 

こころのところ、紫外線が何かと問題視されるのは、

 

日焼けをすると、メラニン形成細胞のDNAに傷がついてシミになり、

ひどくなると皮膚ガンになってしまう……

 

という理論。

 

でも果たして、

日光を浴びすぎて皮膚ガンになり、

それが原因で死んだ人などいるでしょうか?

 

生き物が生きていくために必要なのは、

 
「水」「酸素」「太陽光線」
 

です。

(この条件は、植物も人間も全く変わりません。)

 

日光を浴びることで人は、

体内で「ビタミンD」を生成します。

これは食品から摂取することが極めて難しい栄養素

 

ビタミンDには、「カルシウムを吸収する働き」があり、

不足すると、骨がふにゃふにゃに柔らかくなってしまい、

“クル病”などの重大な病気にかかってしまう恐れもあります。

(これは、ひどい場合には死に至る病でもあります。)

「光老化」どころか「光回復」を備える人間の肌

「紫外線が肌に悪い」と主張する人たちがしばしば使う、

「光老化」という言葉があります。

 

これは、

「肌の老化の主な原因は、紫外線を浴びすぎたからだ」

という論理ですが、

 

紫外線を浴びる量に関係なく、

人間は歳をとればコラーゲンの生成量が減り、シワができます。

 

ちなみに、このコラーゲンは、

肌に塗っても皮下に吸収されることはありません。

 

(間違った認識を植え付けてお金儲けをしている人たちは、

たくさんいますが、騙されてはいけません。

そういう“勘違い”をするように、仕向けているのです。)


だいたい、日光はタダですから、

「みんなで日光を浴びましょう!」

では、ビジネスになりません。

 

だから「光老化」という言葉まで使って、

人々の不安を煽っているのですね。

 

これに反して、

実は、「光回復」という言葉もあるんです。

 

これは、

 

「紫外線(UVB)」を浴びて皮膚細胞のDNAに傷がついてしまった場合、

「紫外線(UVA)」が活性化する遺伝子修復酵素でその傷を修復する、

という能力
 

を指す言葉です。

 

かんたんに言うと、

紫外線でダメージを受けても、組織を壊しっぱなしではなく、

肌は、ちゃんと修復する機能を肌は備えていますよ、ということです。

 

ずっと太陽の下で、何千年も生きてきた人類。

ちゃんと、その防御策を、体内に備えているんです。

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本当は女性こそ紫外線を浴びるべき?

紫外線を浴びなくては作り出すことのできない

「ビタミンD」は、

肌で生成された後、肝臓、腎臓で代謝され、

「活性型ビタミンD」に変換されて機能します。

 

その役割は以下のとおり。

 

●腸におけるカルシウム、リンの吸収を促進する

●骨組織へリン酸カルシウムを沈着させる

●血漿(けっしょう)中のカルシウム濃度の調節をする

 

つまりは、骨の丈夫にする役割のすべてですね。

 

ちなみに、

日本人のO脚、X脚の原因は、

乳児期のビタミンD不足が関係していると言われています。

 

特に、女性の場合は、

生まれつき男性より骨格も小さい上、閉経期を迎えると、

卵巣からでる骨の吸収を抑制する女性ホルモン分泌量が急激に減少し、

骨粗鬆(こつそしょう)の状態になります。

この予防に何より大事なのは、

言うまでもなく、ビタミンDです。

ビタミンDは体内に蓄積できる

ごく普通の生活を送っていれば、

ビタミンDが欠乏するような状況にはならないのですが、

あまりに冷暖房の効いた部屋にずっと閉じこもっていると、

(あまりに日光に当たらずにいると、)

ビタミンDが空っぽの状態にもなりかねません。

 

このビタミンDは

「脂溶性ビタミン」なので、

余分に作ってしまっても体外に排出されることはありません。

 

ここのところ日光を浴びてないなぁ、と感じる方は、

意識して浴びても良いかも知れません。


そうなってくると、

 

「じゃあ、どれくらいの時間、どれくらいの日光を浴びればいいの?」

 

と、気になる方も多いと思いますが、

正しい日光浴の仕方については、また別の記事でご紹介いたします。

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