片渕須直こそポスト宮崎駿?「この世界の片隅に」に期待集中

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NHKの朝ドラ「あまちゃん」が大好きで、

トラブル渦中の能年玲奈さんをずっと応援してきたのですが、

名前が「のん」になってかなりトーンダウンした私…。

そんな能年玲奈さんが(意地でものんと言わない)

声優として主演し、女優業を再開したと話題を呼んでいますが、

そのアニメ映画

『この世界の片隅に』

は、あらゆる意味で大注目なんです。

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片渕須直監督ってどんな人?

どうしてこの映画がそれほど注目なのか?

何と言ってもこの作品、監督があの

片渕須直(かたぶち・すなお)さんなんですね。

…と言っても、知名度はまださほど高くないようなので、

軽く説明してきましょう。

 
片渕須直さんは、1960年生まれ、大阪府出身の現在56歳。

大学受験の頃からアニメーションを志すようになり、


日本大学芸術学部映画学科映像コースへ進学すると、

特別講師として来た宮崎駿さんと出会い、
在学中から彼の作品に脚本家として参加。
その後も
高畑勲、宮崎駿両氏のもとで経験を積んだ
自他ともに認める
”宮崎駿の愛弟子”
です。
…どうでしょう?
まだいまいちピンとこないですか?
もっと分かりやすいエピソードを持ち出すと、
この方、実は
『魔女の宅急便』の監督
をやる予定だった人です。
そうです、ジブリ映画初の黒字作品としても有名な、
あの『魔女の宅急便』です。
この作品は当初、片渕さんが監督だったのですが、
途中から宮崎さんへ交代となりました。
片渕さんは”演出補”という形で作品に関わりましたが、
なぜそうなったのは、詳しい経緯に関しては明らかにされていません。
私が何となく思うのは、
ジブリって、宮崎駿さんと高畑勲さんの後継者を育てることに失敗した感がありますが、
後継候補だった方々って、
高畑さんと宮崎さんの芸風(作風)を
「引き継ぐか?打破するか?」
という結論が出せなかったんだと思うんですね。
それはもう2人とも熱血監督ですから、
有能で忠実なスタッフを多く抱え、必要としたでしょう。
でもスタッフの方々は両氏を尊敬しながらも、
ジブリブランドとして重くのしかかるものを、
自分の色でどう表現していいのから分からなかったのだと思います。
今までのを踏襲し、似せたら似せたで、自分が出せない、
自分色を出したら出したで、批判の声(両氏からお叱りの声)も出る…
という感じに。
結局、片渕さんは、
『魔女の宅急便』で演出補を務めた後、
ジブリを去ってアニメーション作りを続けていくこととなります。
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片渕さんの評価は?

片渕さんが関わった代表的な作品には、

・名探偵ホームズ(脚本)1984年

・魔女の宅急便(演出補)1989年

・チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ (絵コンテ・演出)1991年

・七つの海のティコ(設定協力・絵コンテ)1994年

・快傑ゾロ(絵コンテ・演出)1996年

・アリーテ姫(監督・脚本)2000年

・マイマイ新子と千年の魔法(監督・脚本)2009年

…といったものがありますが、

他にもTVゲームのアニメーションパートや脚本なども手掛けており、

高畑、宮崎両氏のような近寄りがたい大御所、

という感じではなくて、

すごく庶民寄りで親しみやすい感じがしますね。(キャリア的にも。)

私個人的には、

『七つの海のティコ』と『マイマイ新子と千年の魔法』が

とにかくもう、本当〜に大好きで、

片渕さんの何がいいって、

子供心の内面に入り込んだ心理描写
(子供だけじゃないんですよ?)

といいますか、

場面の移り変わりが、

ミュージックビデオみたいにシャッシャッとテンポよく変わっていくものの、

決して分かりにくくはなくて、

何というか、

「ストーリー」と「イメージ」が

心の中に順序よく積もっていく…

そんな心地よさがあるんですよね。

『マイマイ新子と千年の魔法』は

ひっそりと上映されたものの、

アンコール上映を重ね、最終的には7ヶ月のロングラン上映。

日本の片田舎を描いた作品で、アクションもファンタジーもないのに、

カナダのモントリオールのファンタジア映画祭で

ベストアニメ賞を受賞

しています。

この作品、ご覧になった方は分かるかと思いますが、

登場人物の心理描写があまりにもみずみずしくて、

ストーリーの本筋とは関係のないところでも

わけのわからない涙がたくさん出てきます。(私は。)

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そんな私は最新作『この世界の片隅に』の、

予告編だけでもウルウルきちゃいますね。↓


 

一応、こっちは能年さんの声が入ったもの。↓


とにかく、この監督のことをもっと多くの人に知ってもらいたいと思います。

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ポスト宮崎駿はこの人しかいない

では、映画『この世界の片隅に』の予備知識を少し。

この作品は、

クラウドファンディングといって、

インターネット上で

「私はこうした映画を作りたいです。スポンサーになってくれませんか?」

と呼びかけ、集まったお金を元手に作られています。

原作は、

児童書に造詣の深いイラストレーター兼漫画家の

こうの史代さんの漫画。(ちなみにこの方、1968年生まれの47歳)

内容としては、第二次世界大戦中の広島を舞台にしたお話です。

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またさらに片渕さんのことを深掘りしていくと、

師匠である宮崎駿さんと、

片渕須直さんの共通点は、

二人とも大の飛行機好きだということ。

片渕さんは、航空史の研究家として執筆も行っています。

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『魔女の宅急便』の監督の座を、

師匠である宮崎さんが奪った(?)のも、

片渕さんに自分なりに飛行シーンの描き方を見せつけてやりたかったから

という話があります。

宮崎さんは片渕さんを才能の面で認め、

一方ではライバル視していたのかも知れませんね。

(私は明らかにそうだろうと思います。)

2人とも飛行機が好きだからか、

空間の表現がすごくうまいですよね。

広い場所が描かれている場面では開放感や風を感じるような気がします。

(実は私、この点においては片渕さんのほうが若干勝っているようにすら思います。)



またこれは本当に私の勝手な意見なのですが、

宮崎駿さん世代(今の70代)と

片渕須直さん世代(今の50代)には

性質的に大きな隔たりがあるように思うんですよね。

今の70代の方は、とにかく軍隊みたいなノリで我が道を行く仕事の仕方をしますが、

50代の方はそうではありません。

どちらがいいというものでもないのですが、

ジブリのあの芸風をそのまま後の世代の誰かに受け継いでもらうのは、やはり無理だったと思うのです。

質や作風以外にも、特に制作体制において。

ですから、

志を持ってジブリを離れた方々は、(他にも新海誠さんや細田守さんなどがいらっしゃいますが、)

自分の下に優秀で忠実なスタッフを抱え、成長を促しながら、

また新しい制作体制を作っていくしかありません。

 

片渕さんの今回のやり方、クラウドファンディングの形でずっとやるのも悪くはないですけど、

私は片渕さんは

『この世界の片隅に』で、

きっとブレイクすると思っています。

 

私がポスト宮崎駿筆頭に推すというのは、

ただ宮崎さんのスタイルや作風を継ぐわけではありません。

きっとこの方が、

”日本が世界に誇るアニメーション映画監督の筆頭”

になっていくだろうなと思っているだけです。

それくらい『マイマイ新子と千年の魔法』 は衝撃でした。

(イヤ本当に。)

 

能年さんが女優復帰するという話題でこの映画のことを知った方、

それはあくまでも”ニュースのしっぽ”に過ぎません。

監督・片渕須直さんにこそ注目すべきなのです。

…いやー、楽しみ。

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ABOUTこのブログをかいている人

大学卒業後、演劇と文筆活動をしながら、営業、販売、飲食、画家の助手、占い師の助手など、多様な職を経験。あらゆる業界に潜り込み、あらゆる人間関係に触れ、独自に人間心理の勉強をする。ひょんなことからある著名人のゴーストライターをやることになると、その後はフリーのもの書きに。このブログでは「人生のやっかいごと」をなるべくシンプルに解決できる実践方法や考え方を中心に、個人的に興味のある事柄を取り上げています。ふらっと立ち寄って何となく楽しんでもらえるような、そんな「お酒に合うブログ」を目指して。