笑いの健康効果に関する論文が続々。でも日本には古来からある考えだった
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「笑い」による健康効果が、

近年、特に注目されていることをご存知でしょうか?

 

近代医学の最先端というと、

新しい技術や、新しい機械のことだけを

指すものと思われがちですが、

 

実は、「笑い」による体の治療も、

今、大真面目に研究されているんです。

(※本稿の初稿は2017年9月です。)

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進む「笑いの健康効果」研究

笑いに関する研究論文は、

1970年代から登場し始め、その数は、年を追って増えています。

 

中でも、

アメリカのハンター・アダムス医師は

笑いによる治療を世界に広めた第一人者と言われています。

↑この映画のモデルとなった人物です。

彼が発表した代表的な実験結果にこんなものがあります。

 

身体に障害を持つ患者の、

半分に、コメディー映画を、

もう半分には、ニュースや天気予報など普通の番組を見せた結果、

コメディー番組を見たグループの症状が改善したとのこと。


このような研究は日本でも行われており、

日本医大の吉野槇一教授が行った実験では、

林家木久蔵(現・木久扇)師匠を招いて、

リウマチで苦しむ患者に落語を1時間聞いてもらったところ、


いずれの患者も、明らかに痛みが軽減し、

血液中の鎮痛物質である

β―エンドルインとエンケファリンの量も

増加していたとのこと。

 

まさに、

「病は気から」、「笑う門には福来る」のことわざ通りに、

「笑い」が健康と幸福を届けてくれるんですね。


名だたる研究者や研究機関が、今、大真面目に、

このような研究に取り組んでいるというのも面白いです。

「笑い」でガンにもなりにくくなる

「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」

という言葉は、聞いたことがある人も多いと思います。

 

実は、ガンにかかっていない健康な人の体にも、

1日当たり3,000~5,000個ものガン細胞が発生しており、

これをリンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞が、

日々、退治してくれているんです。

人間の体内にある50億個ほどのNK細胞が、

笑い」によって活性化することも報告されています。

 

逆に、

悲しみやストレスなど、マイナスの情報を受け取ると、

NK細胞の働きは鈍くなるそうです。

また、

「笑い」には、

免疫システム全体のバランスを整える効果もあるそうです。

 

つまり、

笑うことによって、

がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、

同時に、免疫異常の改善にも繋がるというわけです。


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日本人は「笑い」による効果を昔から知っていた?

先ほど、落語の話が少し出ましたが、

「落語」は室町時代から続く伝統芸能です。

 

同じ笑いの伝統芸能として日本に現存する「狂言」も、

そのルーツは同じく室町時代まで遡ります。


どちらも、戦国武将から庶民にまで幅広く愛され、

人々の知恵が、笑いと一緒に語られる芸術として受け継がれてきました。

 

このように、

「笑い」を芸術として昇華している文化は

世界的にも類がないそうです。


近年、「笑い」の健康効果が、

世界的に認知されてきつつありますが、

我々日本人にとってみたら、そんなこと驚くに値せず、

「そりゃごもっとも」という話なのかも知れませんね。

 

世界中から勤勉な性格の民族として知られる日本人ですが、

いつも真面目くさってたら、面白く生きられません。

 

日本人の勤勉さを裏で支えているのは、

この日本人の「お笑い好き」な性格なのかも知れませんね。


世界中で、

一番真面目で、一番勤勉、そして一番の長寿……。

日本人ってスゴイです。

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