
以前、ある番組で、
武田邦彦さんが言っていました、
「学歴のいい人ほど、“人格レベル”が低い」
と。
→武田邦彦の科学的人生論 『武田先生、ホンマでっか! ?』
で、
その“人格レベルの低い人”が“日本を動かす要職”に就くから、
いろいろとおかしなことになる……
と。
まぁ、極端な意見ですけど、私、
「面白い意見だなぁ」
と思いました。
確かに政府の要職って、
学歴の高い人がなります。
ほとんど例外はないような気はします。
なんだかんだ言っても、
学歴は、
“ブランド”ですからね。
自分の頭で考えない人は、
とりあえず、
ブランドになびきます。
「え? ○○大学なの?
だったら信用できるのかしら…?」
と。
いや、私自身も、
40年以上生きてきて、
“学歴”って、やっぱり、日本社会において重視されるよなぁ……、
というのは、常々感じます。
実際、
やっぱり企業としても、
世間的なイメージを考えて、
その企業の“上役”には、
学歴の高い人を配置したがります。
これはもう、どうしようもないんです……。
てなわけで、
今回は、
学歴うんぬん抜きにして、
「頭がいい」とは、
どういうことなのか?
これを、いっしょに考えていきましょう。
「賢い人」=「想像力豊かな人」?
『レイトン教授』って知ってますか?
→レイトン教授と不思議な町(特典無し)
一時期、ちょっと流行りましたよね。
任天堂のゲーム機で発売された人気ソフトです。
ちょっとした「頭の体操」とも言える
クイズ・パズル・なぞなぞ等
を解くと、それによってストーリーが進んでいく、
“パズル・アドベンチャーゲーム”です。
あのゲームを監修したことでも知られている
多湖輝(たご・あきら)氏
が、こう言っています。
私の長年の観察によれば、想像力豊かな人たちの間には、
たしかに1つの共通点が認められる。
それは、彼らが、パズル、推理小説、奇術、落語、漫才という、
一連の“頭脳的遊戯”に対して、大いに興味を示すという点である。
と。
多湖輝氏は、クイズを作る側の人ですから、
ここで言う
「想像力が豊かな人」
というのは、
そのまま、
「クイズが解ける人」、「賢い人」
を指していると思われます。
「賢い人」を、「頭のいい人」と表現せずに、
「想像力豊かな人」
と表現しているのは、とても面白いなぁと思います。
ここでちょっとクイズ
いきなりですが、この問題、
あなたには解けますか?
こないだ、僕は寝室の明かりを消して、部屋が暗くなる前に、ベッドに入ろうしたんだ。
ベッドから明かりのスイッチまで、3メートルある。それでも僕は、暗くなる前にベッドに入ることができた。どういうことか分かるかい?

さあ、考えてみてください。
答えはもうすぐ発表です。
……その前に、
これが分かる人は、“学歴が高い人”でしょうか?
それとも、“想像力が豊かな人”でしょうか?
ただ、解けた人は、
「頭がいい人」
と言っていいですよね?
……さあ、どっち??
ハイ、
とりあえず、答えは、
「これは昼間の話だった」
です。
昼間ですから、もともと明るい。
明るいのに、あえて明かりをつけてたわけですから、
暗くなる前にベッドに入るのは、
誰だってできます……。
……いかがだったでしょうか?(^_^)
これ、あなたには分かりましたか?

「想像力のない人」=「老化している」?
解けなかった人、「な〜んだ、くっだらね!」
と思いませんでした?
“子供”はこういうのに熱中するのに、
“大人”はすぐ言います、
「くだらない」
とか、
「こんなの解けても、何の役にも立たない」
とか。
それはなぜか?
大人は「分別がつく」からです。
猫だってそうですよね、
子猫の間は、ねこじゃらしに夢中になりますが、
1〜2年経ったらすぐに見向きもしなくなります。
あれ、要するに、
“分別”がついちゃったということなんですね。
この「分別がつく」とは、
要するにどういうことかと言うと、
悲しいかな、すなわち、
“老化”
しちゃったということです……。

頭の柔らかい人は、脳が老化していない
アインシュタインに代表されるように、世界の歴史において、
多くの偉人や、天才は、
学校教育に馴染むことができませんでした。
じゃあ、
「どういう教育を受ければ、
物事を自由に考えられるようになるのか?」
「どうしたら、
物事を自由に考えられるようになるのか?」
……これらの問いに答えは出せません。
少なくとも、
“教育”では無理なのです。

すなわち、
「学校の成績がよい」
↓
「学歴が高い」
↓
「頭が良い」…ではないということ。
自由に物事を考えられる
「頭の良い人(分別がついちゃった人)」
は、教育によって作られるのではありません。
(※すなわち「学歴の高い人」=「頭のいい人」ではありません。)
「頭の良い人」も、
(冒頭に出てきた)「人格レベルの高い人」も、
教育では、生み出せません。
では、どうすればそのような人間を育てられるのか…?
う〜ん、ちょっとこれは恐れ多くて、
私には断言できません……。
とりあえず最後に、
アインシュタインのこの名言で締めくくりたいと思います。
(これをもって、ご自分なりの結論を出しみてください。)
「想像力は、知識よりも大切だ。
知識には、限界がある。想像力は、世界を包み込む」
(20世紀最大の物理学者・アインシュタイン)
……いい言葉ですね。
実は、私、
いつも、思うんです。
大人としての経験値もちゃんとあって、
それでいて、何につけても
“知った風な顔”しないで、
いつまでも、分別のつかない人でありたい、と……。

(子猫のような無邪気さを持ちながら、
たくさんの知識を組み合わせて、
高度なことを考え、生み出すこともできる……みたいな。)
→猫壱 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2 猫用電動おもちゃ
もう学歴はどうにもならないですけど、
そうして少しずつ、
自分なりの”成長”をしていければ、
と、
つねづね思っています……。
