
前回、
盆栽店リポートをお送りしましたが、
たとえ盆栽に興味があっても、
実際、まだ馴染みのない方には、
ちんぷんかんぷんだったかも知れません。
そこで今回は、
私の独自視点による『盆栽の魅力』
を、ちょっとお話ししたいと思います。
これを読めば、
「あー、自分が何となく盆栽の惹かれていたのは
こういう魅力をうっすら感じていたんだな……」
と思ったり、
「あー、今の自分にぴったりの趣味じゃん!」
と思ったりすることウケアイです。
……あ、でもその前に、
ちょっとこれを話しておきたいです↓
だいたい何か、新しいことに興味を持った時、
本屋さんの実用書のコーナーとかに行くじゃないですか。
すると、たいてい、
「ああ、やっぱり、何か面倒そうだなぁ。やめとくか……」
と、なっちゃうじゃないですか。
あれってしょうがないんですよ。
実は私、
「実用書の編集の仕事」
をしばらくやっていたことがあるんですが、
ああいうのって、
どこからもツッコミが入らないように、
「あまりにも慎重すぎる情報」
しか載せないんですよ。
たとえば、
山に登る時には、
これとこれとこれとこれとこれを揃えましょう……
とか言って、
実際、そんなに要らないんですよ。
でも、わざとそういう作りにします。
どこからも”ツッコミ”が入らないように、
一応、情報を網羅するようにします。
(クレームがくる可能性をとにかく潰すということですね。)
そんなね、
学校で昔使っていた「遠足のしおり」じゃないんだから、
必要最低限でいいんですよ、
「なんかメンドクセ……」で終わったら、それが一番、意味がないです。
自分を高尚に見せるために、
自分のやってることをいかにも大層に見せようとする人…
いますよね?
私はもう、難しいこと一切抜きで、
とりあえず今回、
独自の視点で『盆栽の魅力』を語ります。
(このあとは、続編『盆栽の始め方』も書く予定です。)
……ちょっと前置きが長くなりすぎちゃいましたね、
では、スタート。
(※本稿の初稿は2017年10月です。)
盆栽の魅力をドカーンと4発!
今回のこの記事は、盆栽に何となく惹かれている人の
”背中”を押すための文章です。
私が考える盆栽の魅力とは、以下のとおり。
①お金がかからない趣味!
他の趣味に比べると、お金は本当にかかりません。私なんか、盆栽店や、盆栽”展”に出かけても、
基本、2,000円以上は使わないつもりでいきます。
高額な盆栽はなぜ高いか?
それは、“樹齢”が長いからです。
要するに、
自分で育てる手間が省けるわけです。
でも、どうでしょう?
ペットを飼うなら、仔犬の状態から飼いたくないですか?
そんな気持ちを大事にすると、
「立派な盆栽よりも、苗木を買って、自分で最初から仕立てていこう」
とも考えられるわけで、
そんなに高いものを買う必要はないと思います。

どのみち植え替えは必要ですから、これで十分!
②長く付き合える相棒になる!
木にもそれぞれ“寿命”はあったりします。でも、人間が世話をするのなら、
寿命は、ないに等しいです。
うまく世話をすれば、
ずーっとあなたの生活に寄り添う“相棒”になります。
③自然が身近に迫ってくる!
そんな長〜い相棒は、モノと違って、“生きている”わけです。
盆栽を始めると、
公園や神社の大きな木を見た時に、感動するようになりますよ。
「これが1つの命かぁ〜。やるねぇ〜!」
といった感じに。
おまけに、木の伐採跡をみると、
「へ〜、そう切ったかぁ」
と、新たな視点が身につきます。
(特に、国立公園とか、立派な庭園とかに行くと面白いですね。
しっかり剪定してあるので。)

散歩の楽しみが増えます!
④手間がかからない趣味!
思い切って言っちゃいます。盆栽のことを、
あまりにも”手間がかかる趣味”と思っている人が多いので。
確かに、
本屋の実用書には、そんな風なことが書いてます。
でも、私はこれを真っ向から否定します。
手間、かかんないです。
毎日、水をやるだけです。
あなたが毎日風呂に入ったり、
歯を磨いたり、ご飯食べたりするのと、
“同じリズム”でやればいいだけの話です。
旅行だって、1週間くらいなら余裕でいけます。
お風呂に浅く水張って、
そこに浸けて置いたりして、
とにかく乾かないようにすればOK。
(スーパーで発泡スチロール製のリンゴ箱の”フタ”をもらってくれば、
あれが一番便利。)

……さぁ、どうでしょう。
「いっちょ、じゃあ、やってみるか!」
となりました?
盆栽の魅力をまとめると、こうです。↓
●お金がかからない!
●長く付き合える!
●自然の見方が変わる!
●手間もかからない!
すべての芸術は自然のミニチュア
こんな言葉があります。「すべての芸術は、自然の模倣である」
セネカ(古代ローマの政治家)
名画といわれる絵の「色バランス」は、
限りなく、「自然」に近いのだそうです。
人間の歴史の中で、いろんなアート作品を作ってきたと思いますが、
結局はどれも、
「自然」に追いつこうとしているもの
に過ぎないんですね。
(ま、1つの考え方です。)
そこへきて、盆栽は、自然そのものなわけです。
しかも、生きている“アート作品”。
……何と魅力的なんでしょう。

知っておきたい!盆栽の楽しみ方
盆栽の魅力を、“私の独自視点”とかでなく、真っ向から言うと、
鉢に植わったごく小さな木なのにも関わらず、
大木のような風格が備わっていること。
これを一瞬で実感できる
ごくかんたんな「盆栽の楽しみ方」があります。
それは、盆栽を下からのぞくこと。

“いい盆栽”を下からのぞくと、
まるで大樹の影に入ったかのような錯覚をおぼえます。
……ちなみに、私はそんないい盆栽、持ってないですけどね…。(*^^*)
まぁ、そういう楽しみ方がありますよ、ってことです。
では、次回いよいよ、
『盆栽の始め方』
お楽しみに!