
歩き方には、その人の性格や心理が出ています。
たとえば、
速く歩く人は、先回りして心配ばかりする性格の人。
ですので、コツコツと努力を続けられれば成功するタイプ。
一方、
ゆっくり歩く人は、優柔不断で何事にも受け身の人。
その優しさを生かして自分を客観視すれば、
決断もできるようになるでしょう。
また、
靴を引きずって歩く人は、陽気に見えても実は寂しがり屋の人。
でも、一応社交的な人なので、サービス業などが向いています。
……こうした心理や性格はともかく、
歩くのが速い人って、
あまり太っている人がいないように感じませんか?
そこで、今回は、「早歩きのダイエット効果」
などについて、お話ししたいと思います。
(※本稿の初稿は2016年8月です。)
早歩きの効果とは?
これからするお話は、
「やせるためにも、日頃から早く歩きましょう」
という話ではなくて、
早歩きの筋力アップ効果についてです。
体の筋力をつけるには、
まずは、下半身から鍛えることです。
体の“土台”とも言える下半身がしっかりすると、
腹筋や背筋など上半身の筋肉もつけやすくなります。
そして、
下半身の筋肉をつけるには、言うに及ばず、
歩くのが一番。
一般的に、ウォーキングと言われるものは、
のんびりダラダラと歩くことではなくて、
早歩きのことを指します。
少し早めに歩くことで、心拍数が上がり、全身の血行がよくなるのです。
ですから、
普段から早歩きをしている人は、
常にこうした脂肪燃焼効果を得ているわけですね。
どうりで、
せっかちな人に太っている人はいないわけです…。
どれくらいの速度で、どれくらいの時間やるのが効果的?
人間の歩く速度は、通常、
まわりの景色を楽しみながら優雅に歩く時は、
時速2kmほど。
急いでいる時や、いつも歩くのが速い人で、
だいたい時速3〜5kmの間。
時速6〜7kmになってくると、
かなりの大股開きか、もはやジョギングのような格好になってきます。
ですが、速度計をつけて歩く人などいないので、
これだと分かりにくいですよね。
だいたいの目安として、気持ち的に、
「もしかした間に合わないかも知れない。
ここはちょっと早めに歩くか……」
みたいな感じの歩き方がウォーキングの速度に適していると思います。
(こんな状況って誰もが経験してますよね?思い出してみてください。
……そう、その時の歩くスピードです!)
次に、時間ですが、
脂肪燃焼効果のみを考えるなら、20分程度
筋力アップを図るなら、30分程度
が必要と言われています。
普段の生活の“運動強度”を上げてみる
冒頭で、
「歩くのが早い人で、太っている人はいない」と言いましたが、
ウォーキングの効果を期待するなら、
「気持ちをせっかちにしたイメージで歩く速度」
がいいわけです。
もちろん、やせるために、性格的にせっかちになる必要はありませんが、
普段から生活の中の動きが
“強度の高い運動”となるよう心掛けていれば、
それだけで多少の運動不足解消になるでしょう。
階段を上がるとそれだけで胸がポカポカする……
それでいいんです。
それでこそ効果が出てるんです。
さらに、
階段を2段ずつ上がってみる、
歩く時も少し早歩きにして、意図的に運動強度を上げてみる……
そんな感じでいいんです。
「ダイエットのために何か運動しよう」と意気込むと、
何だか余計に高いハードルのように感じてしまうので、
普段から
「こっちの道のほうが太ももにじんわりきそうだな」とか、
「ちょっと早く歩いたほうが、胸がポカポカしそうだな」
という心掛けを持ったほうが、得かも知れませんね。