
「予防医学」、「未病」などという言葉がもてはやされる昨今。
そりゃ、いくら健康体でいても、人は誰しも病気予備軍です。
病気は、いつ自分の身に降りかかってくるか分かりません。
……かといって、
特に何も問題がなく、健康であるにもかかわらず、
その健康のありがたみを享受できず、
いつくるか分からない病気におびえ続けるのも、
人生がもったいないというもの。
今回は、いまいち捉え方や接し方の分かりにくい
「高血圧」について、解説していきます。
(※本稿の初稿は2016年11月です。)
そもそも、高血圧症って病気なの?
今や「高血圧症」は国民病とまで言われているそうです。その患者数は実に、5,500万人にも昇るとか。
……でも、
注意深い人なら、この時点で何かに気づきませんか?
これでは、「日本人の半分近く」が病気を患っているということになります。
普通に考えて、そんなわけがないですよね?
ではいったい、何を尺度に「高血圧」と認定しているのでしょう?
”基準値”の引き下げに、利権構造アリ
高血圧の基準がどのようにして決められているか、その構造を順を追って説明してきましょう。
日本の医学者は、
製薬会社から多額の寄付金を受け取っています。
(ここまではよいでしょう。)
しかし、
この流れがいつしか製薬会社との癒着を生むようになったのですね。
今や、
外部から研究費を多くとるほど良い教授である
という評価基準まで、生まれてしまっているようです。
基準値の引き下げ
高血圧の基準値は、実は、「2000〜2008年までの8年間」で、
50も下がっています。
1987〜2000年までは、
基準値:上180、下100
だったものが、
2000年から2008年の間に、(国民の知らぬ間に)徐々に引き下げられ、
基準値:上130、下100
つまり、この基準変更によって、
それまで「自分は健康」と思っていた人が、
急に“病人扱い”されてしまうようになったのです。
こうした日本の基準は、
WHO(世界保健機構)によって決められるものですが、
WHOは活動予算の約8割を製薬会社からの寄付金に依存している
という事実があります。
(基準値の引き下げによって、高血圧症とされる人々が増えれば、
それは、製薬会社の利益に直結します。)

だからといって、WHOの存在そのものを否定するものではありませんが、
基準値の策定の裏に、このような非常に生臭い背景がある
ことにも、思いを巡らせて損はないでしょう。
降圧剤が原因で脳梗塞が?
高血圧は、脳卒中を引き起こすといわれています。(脳卒中は、脳梗塞、脳溢血、くも膜下出血に分けられます。)
体は、
脳の血管が詰まりかけた時に、血流を勢い良くして、
血の塊を吹き飛ばそうとしているのに、
降圧剤で、血圧を下げてしまうとどうなるでしょう?
事実、
降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて、
脳梗塞の発症率が2倍になるのだそうです。
降圧剤の副作用で認知症に?
また、認知症は、脳の血流が悪くなることが一因です。
ですので、勘のいい方ならもうお分かりでしょう。
高圧剤で無理に血圧を下げると、脳にきちんと血が回らなくなり、
認知症が起きやすくなるのです。

そもそも、高齢者はなぜ血圧が高いのか?
それは高齢者の血管というものは、
総じて動脈硬化を起こしているのです。
この細く、硬くなった血管に血液を送るためには、
高い血圧が必要なのです。
まぁ、何事においても“極論”はよくありませんが、
血圧とは、加齢とともに上がって当然のものである。
この認識からすっかり離れ、
ただ、血圧の基準値と照らし合わせて、
気にし過ぎること、すぐに治療に走ることに関しては、
少し疑問を持っても良さそうですね。
