プラス思考や自己啓発はなぜ気持ち悪いのか?
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いきなりですが、

「自己啓発」

という言葉にどんなイメージをお持ちですか?

 

自己啓発とは、

自分自身を訓練することにより、

より高い能力より広く深い知識を得て、

「より良い人生」を送ることを目的とするもの

です。

 

普通に考えれば、「良いこと」です。

 

しかし、人によってはどうにも

「気持ち悪さ」がつきまとうのも事実。

正直なところ、私もそうです……。

 

(あれ? このサイトけっこう自己啓発的なこと

書いてんじゃん?と思った方、……ちょっと違うんですよ。)

 

では、今回は、

「自己啓発」ならびに、「プラス思考」

の気持ち悪さについて。

(※本稿の初稿は2017年4月です。)

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結局、慰めあう為に徒党を組んでいる

私は、スピチュアルとか、自己啓発とか、

嫌いじゃありません。

 

(占いだって、本当は嫌いじゃないんです。)

 

しかし何と言いますか、それらに、

傾倒(けいとう)(ある物事に深く心を引かれ、夢中になること)

している人が苦手です。


以前、

私がかつてよく読んでいた自己啓発本の作者の、

講演を聞きに行ったことがあるんです。

 

その方の書かれる、本は、いいんですよ。いいこと書いてあります。

 

でも!

不思議とその場に集まった人たちには、

あまり魅力を感じなかったですね。

 

正直、気持ち悪かったです……。

 

だいたい、

その本に書かれていることをちゃんと実行できている人なら、

おそらくすでに社会的には成功しているはずなんです。

 

ですが、なぜ集まるか?

慰め合ってるんですよね、つまりは。

 

“向上すること”そのものよりも、

 
「私って向上したいの! 向上したい気持ちを持ってる私って素敵でしょ?」
 

さらには、

 
「そんな私たちで集まりましょ!繋がりましょ!」
 

みたいな匂いがプンプンするんですね。

 

構造的にはこうです。↓

 
「いいこと言っている人がいる」
⬇︎
「この人好きだなぁ」
⬇︎
「この人をもっと広めたいなぁ」
(この時点ですでに「自分自身が向上する」ということから離れている)
⬇︎
「みんなで集まりましょ!」
 

……どうです?

まるで、宗教みたいじゃないですか?

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「いいこと」は危険?

自己啓発とか、自己向上とかは、

すごく「いいこと」なんですよ。

 

ですが、

こうしたところに集まっている人たちは、

実は、そうした目的からは離れているわけです。

 

……ちょっとややこしいことを言いますが、

「いいこと」って危険なんです。


いろんな教えがあると思いますが、

たとえば、シンプルに、

「人にやさしくしましょう」

なんてことがありますよね?

 

そりゃそうです、誰も否定できません。

 

……でも、どうです?

ちょっと強迫観念を感じないですか?

 

そうできていなかったとしたら、

そんな自分の胸をチクッと刺してくるような……。

 

これなんですよ、これがポイント。

 

「プラス思考」とか、「ポジティブ思考」

とかも、その際たるものです。


私はハッキリ言って、

これらの言葉が、そう好きではありません。

 

ですから、今から、

ちょっと変わった論理でこれらの言葉を否定します。

 

あ、「プラス思考」というのは、

マイナスのことがあっても、プラスに考えればいいじゃないか、

という考え方です。

 

……でも、ちょっと待ってください?

 

なぜ、そのこと(ある一つのこと)が、

「マイナス」だと言い切れるのですか?

 

たとえば、

占いや人生相談の話でこんなのがあります。

 

「Aの道とBの道、どちらに進めばいいのでしょうか?」

⬇︎

「Aに進んだほうが、あなたは楽できます。

Bに進むと苦労はしますが、そのぶんあなたが成長します」


 

もっと言うと、

人間が人格を成長させる時とは、以下の3つの時です。

 

1、大病をして、長期入院した時

2、罪を犯してしまい、刑務所に入ることになった時

3、会社が倒産してしまい、財産を失ってしまった時


『しくじり先生』なんていうテレビ番組がありますが、

(私はあれ、好きです。)

まさにそう、

人が成長する時というは、

社会から拒絶されたり、相手にされなくなって反省したり、

心の持ちようを変えたり、日常生活を健康に留意するように変えたりして、

「謙虚さ」を学ぶ「チャンスをもらった時」

なんですね。

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プラス思考と自己啓発の気持ち悪さの正体

……要するに、

何が自分にとってプラスかマイナスかなんて

そうかんたんに判断できることじゃないんです。

 

ですから、そもそも、

あることがらを、マイナスととらえること自体が間違い。



それはその人がそのことがらを

“勝手に”マイナスととらえただけ。



なぜ、プラス思考の強要が気持ち悪いかというと、

確かに「いいこと」なんですけど、

どっかミスリードなんですよ。モヤモヤするんです。

 

正解はこうです。↓

 

「そのことがらを否定的にとらえたから、

不幸や悲劇だと感じたのでしょう?

だったら、少し違う角度から捉えてみませんか?」

 

……と、それだけのこと。

 

これは、「マイナスのできごとをプラスに捉えようぜ!」

というプラス思考とは、微妙〜に違います。

 

……分かっていただけますか?


「プラス思考」や「自己啓発」の気持ち悪さの正体は、

つまり、

“きわめて短絡的な価値観の強要”

ということですね。

 

あら不思議、宗教の勧誘そのもの近いじゃないですか。

これももちろん、気持ち悪い……。

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