
どうも、まくしーです。
8年くらい前から私の趣味の1つとなっている盆栽ですが、
今回から少しずつ、この盆栽についても書いていきます。
盆栽の基本は、植え替えです。
あえて、水やりとは言いません。
盆栽や苗木を買ってきて、
そのままの鉢から、手持ちの鉢に植え替えた時に初めて、
それが“自分の盆栽”になるからです。
ごくシンプルな作業なのですが、
やったことのない方にとっては未知の作業ですので、
今日は、私の盆栽の植え替え手順を
写真でお見せします。
※はじめに言っておきますと、
私は、メチャクチャ盆栽マニアなわけではありません。
ただ、生活の中に自然に盆栽が溶け込んでいる、通りすがりの植物好きです。
では、スタート!
植え替えの手順

↑当たり前ですが、まずは盆栽を用意します。
それと、土。
そして植え替える、鉢ですね。
それから、鉢底ネットです。
(鉢底ネットは、元の鉢に使われているやつを新しい鉢で使ってもOK)
下に発泡スチロールが敷いてありますが、
これは、私がベランダで盆栽をやっているので、
土が散らばらないように敷いたものですね。
この真ん中の、石みたいな鉢は、
軽石鉢(かるいしばち)です。
鹿児島県の桜島で採れる軽石に穴を開けて、鉢にしたものです。
鉢に植わっている植物は、
サツキの仲間で「星の輝き」という品種。
紫がかった蛍光色のようなきれいな花が
毎年、6月くらいに咲きます。
(ちなみにこれは、今年5月に大宮の盆栽祭りで購入したものです。)

↑さて、
植え替えをするには、
まずは、木を鉢から外さなくてはなりません。
この鉢を裏返すと、針金が通っていました。
こんな通し方は初めて見ましたが、
切らずには取れなそうです。
プチッと切ってやりました。

↑外したら、こんな感じ。
中は鹿沼土(かぬまつち)がほとんどだったようです。
私、今回、こうした小粒の鹿沼土は用意してないのですけど、
まぁいいでしょう。

↑根から古い土を剥がします。
こうして水で流してやると、根を傷めません。

↑古い土を流した後、根っこを少しカットしてやり、
植え込みしやすくします。

↑別に決まった形はないのですけど、
私のやり方はこうです。
右の人差し指のところに見えるように、
一本の針金をTの字のように曲げます。
Tの真ん中の一本線の部分は、鉢の高さよりちょっと長いくらいでしょうか。

↑鉢の内側から見るとこうです。
水抜け穴がきれいに隠れるくらいにカットした鉢底ネットに、
Tの字の真ん中の一本線の部分(2本ある)を
突き抜けさせて、
それを上からグッと押し、横に広げるとともに軽く固定します。
(針金が足だとしたら、股割きをするような感じ。)

↑そこに少しだけ、土を盛ります。
今回は小粒の赤玉土。
硬く焼いてあって崩れにくく、ミニ盆栽に適したやつです。

↑そこに木を置き、
根っこを軽く縫うように、針金を通しつつ、
土がなくても、木が倒れないくらいに固定します。
(軽くでいいです。)

↑そこに土をかぶせ、何なら、軽く押します。
(盆栽の手引書などには、ここで竹串を使うようになっていますが、
手で軽く押すだけで十分かと思います。)

↑土がこぼれないように、やさしく、たっぷりと水をかけてやります。
土の表面についていた細かいカスなどが流れ、
水抜け穴からは、しばらくは泥水が流れます。
これと同時に、土と根っこの隙間も埋まっていきます。
(心配なら、ここでまた土をギュッギュッと押してください。)

↑これで完成です!
大丈夫!軽い気持ちで始めよう!
初心者の方にちょっとだけ私流のアドバイスをするならば、
針金を曲げる際に、「決まった形はありません」
と書いたように、
“こうでなければならない”といった決まりはありません。
針金の曲げ方なんて、
とりあえず、鉢底ネットが土を盛った時にズレない程度に固定されていれば、
どう曲げたってOKです。
要は、
水をやっても、ちょっとの衝撃でも、木が倒れなくて、
水をやった時には、下の穴から水が抜ければ、それでいいのです。
(水が抜けなければ、水がたまって根腐れを起こしてしまいます。)
ですから、
盆栽を始めようと思っている方、
ぜひ気軽にやってみてください。
本屋で売っている本なんて買うと、
「うわぁ〜、世話が大変そう!」と面倒にしか感じないと思いますが、
盆栽の世話は、ハッキリ言って、超ラクチンです。
できれば毎日水やりが必要ですが、
成長具合や様子が気になって、わりと楽しく水やりできます。
それほど負担は感じません。
旅行だって、1週間くらいまでなら余裕で行けます。
”腰水(こしみず)”といって、
鉢を丸ごと水につけておいて、土が乾かないようにすればOKです。
(ずっとその状態だと根腐れを起こしちゃいますが。)
ちなみに、
上で紹介したやり方の最初に、発泡スチロールが出てきますが、
アレは私が長く家を空ける時、
盆栽を腰水状態にするために使うやつです。
というわけで、今回はここまで。
では、また。