SCのちょっと大事な補足

SCは話す側と聞く側の共同作業

ストーリーカウンセリングとは、言ってみれば、ひとつの“企画”です。

“実験”と言ってもいいかも知れません。

おそらく、以下のような批判的な見方をする人もいらっしゃるでしょう。

 

架空取材をして、原稿まで仕上げる? それにカウンセリング的な意義を持たせる? そんなの馬鹿げてる!

 

何度も継続的にクライエントの話を聞くことこそ、カウンセリングの本流であって、90分そこらの短時間で、強引に話をまとめるなんて乱暴だ!

 

自分を好きになれば、すべて解決? あまりにもフワッとし過ぎている! 化学的でない! 観念論的過ぎる!

 

こうした批判は、すべて的確です。

かつ、意図通りとも言えます。

ストーリーカウンセリングのインタビューは、話す側にも、聞く(原稿にまとめる)側にも、「一緒に原稿を作り上げる!」という意志がなくては成立しません。

ですから、万人にとって優れたサービスということはなく、他のカウンセリング、心理療法、コーチング等が適している場合も大いにあり得ます。

しかしながら、本サービスの趣旨にご賛同いただけた方であれば、きっと意義深いものになるはずです。

※SCではインタビューという形式を取りますので、あえて「聴く」ではなく、「聞く」の字を使っています。

悩みの根源を見つけるとは?

悩みに直接向き合うのではなく、その悩みの“根源”を見つけようとチャレンジする、これはストーリーカウンセリングの大きな特徴であると言えます。

これについて、少し説明を補足しておきましょう。

〈悩み〉を川に見立てて、その川の上流に遡っていくと、そこにあるのは大抵の場合、〈劣等感〉や〈コンプレックス〉です。

この2つの言葉は、各所でいろんな定義づけをされていますが、私流に噛み砕けば、

・劣等感……ほとんど根拠もなく引け目に感じているもの
・コンプレックス……多少事実的な根拠があって引け目に感じているもの

という感じでしょうか。

要するに、悩みには事実的根拠があったりなかったりする、つまり、悩みに根拠のあるなしは関係ないということです。

したがって、悩みのほとんどは心の問題ということになります。

「こんなことに悩んでいます」
「こんなことが起こってしまい、問題に感じています」

というのは、言い換えると、

「これを問題に感じてしまう自分をどうすれば改善できるでしょう?」

 ということなのです。

“事実”は変えられないので、“感じ方”を変える……

そのために〈インタビュー〉と〈原稿〉を効果的に用いる……

それがストーリーカウンセリングの狙いです。

なぜ過去は幻と考えてよいのか?

ストーリーカウンセリングのインタビューでは、思い出せないことを無理に思い出す必要はありません。

また、お話しいただく内容が必ずしも正確である必要はありません。

これもストーリーカウンセリングのインタビューの大きな特徴です。

ホームページ内で私は、「過去は幻」とまで言い放っています。

これについても、少し説明を補足させていただきます。

そもそも、人ひとりの人生を、コラム原稿として数百文字で言い表すことなど不可能です。

では、数千字あれば可能なのかと言えば、やはり不可能でしょう。

ストーリーカウンセリングで出来上がる原稿は、あなた自身の“印象の記憶”に、さらに私の印象を重ねたもので、もはやファンタジーといって差し支えのないものです。

ですが、それがご本人(あなた)にとって心地よいものであるならば、それでよしとする……それがストーリーカウンセリングの考え方です。

(一見ネガティブなストーリーであっても、ポジティブな方向へ解釈するのがこちらの役割です。)

本サービスは架空取材であり、その原型は広告記事です。

もちろん虚偽広告はよくないものですが、ストーリーカウンセリングの原稿は広告でありません。

出来上がる原稿は、広告でもなければ、きっちりした事実の話でもなく、あえて言うならば、「あなたと私のある日の記録」です。

そしてそれは、あなたがあなた自身を好きになる後押しをするために、誠心誠意、心を込めて書かせていただくものです。

 

――以上、SCのちょっと大事な補足でした。

お含みおきくださいますと幸いです。

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