SCは話す側と聞く側の共同作業
ストーリーカウンセリングとは、言ってみれば、ひとつの“企画”です。
“実験”と言ってもいいかも知れません。
おそらく、以下のような批判的な見方をする人もいらっしゃるでしょう。
こうした批判は、すべて的確です。
かつ、意図通りとも言えます。
ストーリーカウンセリングのインタビューは、話す側にも、聞く(原稿にまとめる)側にも、「一緒に原稿を作り上げる!」という意志がなくては成立しません。
ですから、万人にとって優れたサービスということはなく、他のカウンセリング、心理療法、コーチング等が適している場合も大いにあり得ます。
しかしながら、本サービスの趣旨にご賛同いただけた方であれば、きっと意義深いものになるはずです。
※SCではインタビューという形式を取りますので、あえて「聴く」ではなく、「聞く」の字を使っています。
悩みの根源を見つけるとは?
悩みに直接向き合うのではなく、その悩みの“根源”を見つけようとチャレンジする、これはストーリーカウンセリングの大きな特徴であると言えます。
これについて、少し説明を補足しておきましょう。
〈悩み〉を川に見立てて、その川の上流に遡っていくと、そこにあるのは大抵の場合、〈劣等感〉や〈コンプレックス〉です。
この2つの言葉は、各所でいろんな定義づけをされていますが、私流に噛み砕けば、
・劣等感……ほとんど根拠もなく引け目に感じているもの
・コンプレックス……多少事実的な根拠があって引け目に感じているもの
という感じでしょうか。
要するに、悩みには事実的根拠があったりなかったりする、つまり、悩みに根拠のあるなしは関係ないということです。
したがって、悩みのほとんどは心の問題ということになります。
「こんなことに悩んでいます」
「こんなことが起こってしまい、問題に感じています」
というのは、言い換えると、
「これを問題に感じてしまう自分をどうすれば改善できるでしょう?」
ということなのです。
“事実”は変えられないので、“感じ方”を変える……
そのために〈インタビュー〉と〈原稿〉を効果的に用いる……
それがストーリーカウンセリングの狙いです。
なぜ過去は幻と考えてよいのか?
ストーリーカウンセリングのインタビューでは、思い出せないことを無理に思い出す必要はありません。
また、お話しいただく内容が必ずしも正確である必要はありません。
これもストーリーカウンセリングのインタビューの大きな特徴です。
ホームページ内で私は、「過去は幻」とまで言い放っています。
これについても、少し説明を補足させていただきます。
そもそも、人ひとりの人生を、コラム原稿として数百文字で言い表すことなど不可能です。
では、数千字あれば可能なのかと言えば、やはり不可能でしょう。
ストーリーカウンセリングで出来上がる原稿は、あなた自身の“印象の記憶”に、さらに私の印象を重ねたもので、もはやファンタジーといって差し支えのないものです。
ですが、それがご本人(あなた)にとって心地よいものであるならば、それでよしとする……それがストーリーカウンセリングの考え方です。
(一見ネガティブなストーリーであっても、ポジティブな方向へ解釈するのがこちらの役割です。)
本サービスは架空取材であり、その原型は広告記事です。
もちろん虚偽広告はよくないものですが、ストーリーカウンセリングの原稿は広告でありません。
出来上がる原稿は、広告でもなければ、きっちりした事実の話でもなく、あえて言うならば、「あなたと私のある日の記録」です。
そしてそれは、あなたがあなた自身を好きになる後押しをするために、誠心誠意、心を込めて書かせていただくものです。
――以上、SCのちょっと大事な補足でした。
お含みおきくださいますと幸いです。
ストーリーカウンセリングのご利用にはご予約が必要です。
13:00〜と17:00〜の時間帯が選べます。